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2017.10.11

ふるさとの風景は変わりゆく

下りの東海道新幹線で、新横浜駅を出て数分。
トップスピードに乗った頃に小さなトンネルをくぐると、一瞬だけ周囲が開けます。

谷戸状の地形に広がる水田を築堤で一気に渡るあたり。
郊外のどこにでもありそうな風景を敢えて「ふるさと」と呼ばせていただきます。

私の実家がこの近くにあり、子どもの頃はまさにこの風景の中で育ちました。
小学校の教室から見える新幹線を授業中に眺めて息抜きをしたり、
自然豊かな引地川とその周辺の田んぼで遊んだのはもう30年も前。

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今でも2ヶ月に1回は実家に帰省してこの風景を何気なく見るのですが、
いつもと様子が違うことに気がついたのはつい先日のこと。


1710090017

「区画整理事業」・・・知らなかった。

案内板を見ると、谷戸状の地形に広がった水田を全て宅地にするようです。


1710090034

すでに客土がなされ、水田が広がっていた風景は失われていました。
小学校の授業の一環で米作りをしたのは、ちょうど先頭車の下のあたり。


1710090019

ザリガニを獲ったのはちょうどこのあたり。
川幅は当時の2倍になっていますが、十分に面影は残っています。

ここが全て宅地になってしまうなんて・・・。
ちょっと信じられないなぁ。



1710090027

広い空を見ることもできなくなってしまうのかな・・・
見えるとしても、住宅越しになってしまうんだろうな・・・
小学校の4階から望む新幹線は、どのように見えるのかな・・・


1710090032

新幹線の線路に防音壁があるので、今まで写欲が湧かなかったのですよ。


失われかけてから気づく、昔ながらの良き風景。
変わりゆくのは仕方がないかもしれないけれど、
小さい頃の思い出まで失われてしまいそうで、やはり寂しいものです。


[ 2017-10-9 JR東海道新幹線 新横浜-小田原(神奈川県大和市)]
(写真はクリックで大きくなります)

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コメント

こういった長閑な風景を見て若いころは開発が遅れている地域だなあとネガティブに捉えてしまい、当たり前にみている風景の本当の価値に気が付かないことは間々あります。
今回の場所も地図を見ると、良くぞ今まで残ってくれたという場所ですね。
私の実家の周りも一見30年前と風景が変わってない印象ですが、ジワリと変化は進んでおり、気が付いたときは全く違う風景が出現するのですよね。
同じ様なことは都市の中でもあるので、今を写すことの大事さをあらためて感じます。

投稿: てつなべ | 2017.10.17 00:25

■ てつなべさん

昔から見ているこの地域ですが、まさか開発の手が伸びるとは思ってもいませんでした。
確かに少しずつ住宅が侵食してはいましたが・・・

今を写すことの大事さ、同感です。

投稿: どんぶり | 2017.10.18 23:54

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